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時間が止まった。比喩なんかじゃなく、本当に。道を歩いていた人たちはその場で硬直して、石みたいに動かない。電車もバスも廃車同然に固まっている。カラスは電線で静止して、ヘリコプターは空中にぶら下がる。雲が止まった空はマグリットの絵画を思わせた。時計も動くのをやめた。

ー嬉しかった。これは僕がかねがね願っていたことだからだ。昔から、僕を置き去りにして矢のように流れていく時間には腹を立てていた。後悔する間も、苦しんでいる間も、何もできないでいる間も時間は残酷で、歩みを止めない。

ー途中ー