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ぼくは一匹のタラバガニと同居している。「同居」という言葉に困惑しないでもらいたい。「飼って」いるとは言いたくない。こいつはぼくの生活の一部、数少ない友達の一人、どんな悩みも打ち明けられる存在なのだ。もう5年くらいの付き合いになる。

 

名前は「ミゲル」という。ぼくが出会った頃にはもう「ミゲル」という名前が付いていた。名付け親が何を思って、よりによってタラバガニへ、天使ミカエルに因んだ男性名を与えたのかは分からない。何か差し迫った理由でもあったのだろう。

 

僕の毎日は「ミゲル」を中心に回っている。ぼくと彼の良好な関係を保つには、たくさんやるべきことがあるのだ。