読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

5/17

今日はジャズ喫茶に初めて行った。マンションの一室を改装して作ったらしく、ドアは他の住人のものと見た目に違いが無かった。入るのに少し勇気がいる。恐る恐るドアを開けると奥から楽器の音が聞こえて、いかにもBARっぽい感じの空間が目の前に現れてきた。カウンターの奥には、壁を埋め尽くさんばかりに大量のCDが並べられていて、他の棚にはレコードも置いてあった。カウンターから左手に進んでいくと大きなスピーカーがあった。

いきなりカウンターに座るのも憚られたので隅っこの一人席テーブルに座って、飲み物にアップルタイザーを頼んだ。聞いたことのない名前だったので試しに頼んでみたのだけど、実際は普通の炭酸リンゴジュースだった。おいしい。

開店してすぐ行ったからか客はほとんどいなくて、自分の他には気難しそうな顔のおじさんが一人いただけだった。最初は黙々とスピーカーから流れる音に耳を傾けていて、しばらくするとカウンターの方に行って店主と会話していた。話しぶりをみると見た目ほど気難しい人でもなかったらしい。せっかくジャズ喫茶にまで来て誰とも会話せずに帰るのもどうかと思ったので、自分も店主の方と少しお話した。

ここができてからちょうど二年くらいであること、年齢層は高めで30~の人が多いこと、かかっている曲の名前などを聞いた。ボソボソとJim Hallが好きだと伝えたところおすすめのアルバムも教えてもらえた。他にも好きなプレーヤーはいるのだけど最近聞いてなかったせいですぐ名前が出てこなくて少し悔しかった。次はもうちょっと調べてから行って、また話を聞こうと思う。

e6_

時間が止まった。比喩なんかじゃなく、本当に。道を歩いていた人たちはその場で硬直して、石みたいに動かない。電車もバスも廃車同然に固まっている。カラスは電線で静止して、ヘリコプターは空中にぶら下がる。雲が止まった空はマグリットの絵画を思わせた。時計も動くのをやめた。

ー嬉しかった。これは僕がかねがね願っていたことだからだ。昔から、僕を置き去りにして矢のように流れていく時間には腹を立てていた。後悔する間も、苦しんでいる間も、何もできないでいる間も時間は残酷で、歩みを止めない。

ー途中ー

 

e5_

どこまで続くとも知れない廊下を歩いている。

親切な窓とかドアとかいったものは一つもなくて、ただただ真っ直ぐな一本道がどこまでも続く。壁や床はご丁寧に真っ白く塗られていて、見るものといえば時折掛かっている誰の作品だか分からない抽象画くらいのものだ。床の材質はリノリウムだろうか、足を踏み出すごとにコツコツと単調な音がする。

さて、ここで僕は傘をさす。なぜなら雨が降り始めたからだ。この廊下は天井がすっぽりと空いていて、降り注ぐ水滴から身を守ってはくれない。不親切な設計だなと思うけど、今は些細なことに腹を立てている場合じゃない。構わず歩き続ける。

目線の先は霞んでいて、そこに出口はあるのか、それとも何か恐ろしい怪物がいるのか、分からない。でもどうせ同じ風景が広がっているだけなのだろう。

雨が強くなってきた。傘を少し低くして、どこまでも先へ進んでいく。ほんの少しの希望と、胸いっぱいの不安、そして諦念を抱えながら。

4/26

もはや最近自分が何をしているんだか分からないし、他人の行動を第三者の視点から眺めているような気分になる。駅まで自転車を走らせるのも、ツイッターで拙いリプライを交わすのも、学校で講義を受けているのもすべて自分なんだけど実感が薄れることが多々ある。

明日の朝起きたら違う人間になってるんじゃないかと思ったりもする。今まで過ごしてきた人生はすべて嘘で、明日から全く新しい生活が始まる...そんなことを願っている。

4/24

つらいとか悲しいとか死にたいといった感情も大多数の人間が少なからず経験するものであってお前だけのものでは決してない

健常者とかいう枠組みを使っていくら自分を特別視しようがその感情はオリジナルのものではなくて誰かの劣化コピーに過ぎない

4/15

9歳の女児が中年の男に殺されたとかそんな感じのニュースをやっていた。その男はPTA会長で殺した張本人が追悼の言葉を述べていたというんだから、まるでドラマみたいだなと関心した。いわゆる「ロリコン」にあたるんだろうか、犯人の昔のバイト先の店長も、そういう嗜好がある奴で小さい子供に話しかけたりしていたと証言している。ニュースを見た母親は「変態だ」「かわいそうに」と犯人に対するあからさまな嫌悪感や子供に対する憐憫を露わにしていた。

確かに、犯人は実際に人を殺してしまった点では(性的暴行もしたのかもしれない)同情の余地は無いのだけど、かといってこいつは「私たちの常識から外れた」頭のおかしい奴であり関わらなくて本当に良かった、で済むものなのか疑問に思う。安全圏から、一方的に、容赦無く犯人をこきおろせるほど僕らは高尚な立場なんだろうか。

日本だけでも毎日吐き気がするくらい人間がいて、性的嗜好だって全部調べようとすると目眩がするほど沢山あるわけで、そこらに子供へ性的興奮を覚える奴がいたってなんら不思議ではない。あなたは誰からも何ら非難されない正常でまっとうな性癖をお持ちかもしれないけど、世間から後ろ指を指されるような嗜好をもった人間の気持ちを考えたことがあるのか。

それは想像を絶する苦しみかもしれない。なにしろ欲望を満たそうにも現実世界で実行に移せば直ちに法で裁かれる。結局動画やら雑誌やらで代用するしかない。しかし欲求が抑えがたいほど強かったら一体どうすれば良いのか。

 

「自分が体験できないような人間の心境を想像しようともせずに自分は正常だみたいなツラして上から目線で非難してるのなんか嫌だ」的なことを言おうとしたけどまとまりがなくなった。文章力...

 

4/14

11時半ごろに電車へ乗る

平日の昼間なので人もまばら(1車両につき15人くらい)で乗っている人達の雰囲気も心なしかのんびりとしている

自分の他に携帯を触っている人は所在なさそうに足を組んで座っているサラリーマンだけでその人も時折携帯から目を離してはぼうっと外の景色が流れるのを見ていた

本を読んでいる人も結構いた3〜4人くらい